斎藤の小噺

漫画描きの日記

夜半②2

気に食わない事が出て来る度に手が止まる。

 

自分が"自分にしか無い"と思っていたものを話し合いで切り捨てる度に心が痛いのだが、この痛みは誰にも届かない上に"それ"は無い方が作品は良くなるらしい。喉の小骨みたいなこの全く無駄な痛みの置き場所がわからない。

 

こだわりとは作者の自己満足であって、

読者には無価値なものなのだろうか。

 

じゃあ僕じゃなくてもいいんじゃなかろうか。