斎藤の小噺

漫画描きの日記

昼間.49

「男らしい」や「女らしい」みたいな言葉が問題なんじゃなくて、問題なのはその言葉に含まれる「他人や社会の持つイメージに沿った行動が最善である」みたいな風潮なんじゃないかと思った

こういうことを意識しないまま表層的な理解だけだと、ただの言葉狩りになるんじゃないか

昼間.48

とりあえず、
◯ド引きの時は下向き+左右の三点パース

◯場合によっては中距離で魚眼は有用

◯コマが小さいけど背景を見せなきゃいけない+演出的にも意味がある時も魚眼
これだな。つまらない背景を面白く見せる方法(というよりも、二点パースとかでそのまま描いても、城の大きさや迫力が伝わりきらない)

昼間.47

木之本さくらが言っているようなことを、血反吐吐きながら、絶望的な状況で、それでも言っていたらかっこいいと思うんだ。

趣味で漫画を描くコツですが、「ここ担当さんになんか言われるな...まぁいいや」を常に思うことです。趣味なので。

昼間.46

僕も美しいものを作りたい。
(血と煙と)残酷なものと、愛と、人間嫌いと、自己嫌悪と、辛い世界と、嫌いなもの、辛いもの、気持ち悪いもの、息苦しさ、絶望。その渦中にあって、未だ、幸福へ手を伸ばさずにはいられない人々を。辛い人には幸せになって欲しい。でもその辛い人もきっと誰かを不幸せにしている事を。

絶望の中にあって諦めてしまえばよいものを、諦めれば、その深みに足を踏み入れ二度とは戻ってこれない、それこそが最も安寧に近い人間の生き方と知っていてなお。諦めるわけにはいかない人をこそ、描くべきだと思う。

朝.15

最悪の状況が、複雑で重たい感情を持つ登場人物の決意や、その登場人物が誰かの行動に動かされそして解決する。だが複雑で重たい感情は変わらずほんの少しだけ考え方が変わる、みたいなのが好き。
もしくは過去の後悔から捨てようとしていた気持ちに立ち返る、みたいなの。
どちらにしろ感情が重ければ重い程良い。

この要素が両方ある『トップをねらえ2!』最高すぎる

夜半.60

「決断の価値」というのは僕が物語を見る上でかなり重要視する所だし、現実において数や規模の差はあれど見て見ぬのが罷り通るものでもないので、十二分に描くに値するものだ。動機に因っては感動し得る素晴らしいテーマだと思う。

ただし、描くならその代償もしっかりと描かなければならないとも思う。決断には一体何が伴うのか、という。