斎藤の小噺

漫画描きの日記

黄昏⑨

奇跡がドラマであり、劇そのものなのかもしれない。
現実にあんな事は起こりえないからこそ、それがどんなものであれ

観て、感動したいと思う。

 

現実とのギャップこそが人がお金や時間を支払ってまで観たいもので、それを観て感動するから多くの人が「観てみたい」となる。
現実との距離が近すぎるものを観ても、それは現実の焼き回しでしかないからそこに価値は無い。
あり得ないからこそ価値がある。
その筋を通せる能力が物語を描くに必要なものであり、それを持つからこそ「著者」だ。

 

退屈な心を揺り動かす為に、僕らは物語に没頭し、その穴を埋めていく。

 

アニメ「ボールルームへようこそ」を観て感じた事柄。原作も読みたいな。