斎藤の小噺

漫画描きの日記

夜半.56

ホラーの夢を見た。滅茶苦茶に怖かった。刑事編とアメリカンスクール編があったような気がする。二本立てだと?冗談じゃない。

しかも両方「人間が怖い」ホラーなのだ。化物が出てきたりとかそういうのでは一切無い。目が尋常ではない男(だと思う)が人を殺していた。

アメリカンスクール編ラストでは、着替えているロッカールームの中からその殺人鬼と死体が出てくる(同じ場所に入っていた)。殺した後で死体をロッカールームに入れ、自分もそこに入り、首吊りみたいに首から上へ伸びる線をペンキで描いていた。何より怖いのがそれが男女の並ぶ更衣室で同時に起きる(と推定される)事だ。ああ怖い。

自分(だと思う)はわーっと出る人波に乗って逃げ、誰もいないトイレへ逃げ込むが、そこで何者かが来ているかもしれない!怖い!となってしまう。

ここで興味深いのが今回、僕は明確に頭の中で「もう嫌だ、見たくない!見たくない!」と夢を見るのを拒絶し、目が覚めたという点。自分は夢の中に「自分」が出てくる事がめったに無い(しかもこういう現実がベースで無いものは特に)。だから劇場型みたいな感じなのかもしれない。

現実がベースで無いクセに、ディティールだけは妙に細かいし、凝っている。もう少し抽象的でも良いんだぞ、俺。