斎藤の小噺

漫画描きの日記

夜半⑩1

産まれ死ぬ事は自然な事であり、

生きている事だけが不自然なのだ。

 

生きる努力をしないと生きられないから。

生きたいと思わないと生きづらいから。

生きていくのは辛い事だから。

 

しかし、死にたいと思う時、死ぬ事は不自然になる。自死は不自然なのだろうか。なぜだろう。

僕は生物の一生が、死までその範囲に入ったものだと思う。なぜなら子供を生み育てるから。死んだ後、自分と同じレベルまで子供を育てて死ぬ。親、子、孫は一人の人間がずっと自らを保存する為に残していくものだと思う。

親子は似たもの同士で当然なのだ。

 

おそらく訪れる死は自然な事なのだろう。

死へ訪れる事が不自然なのだ。

死とは向かってくるものなのであって、

こちらが自ら出向くものではないのだろう。

 

でも苦しくて苦しくてしょうがなくて、かといって現状を変えるつもりもないのであれば、そこへ向かうしかない。

 

何が言いたかったんだっけ。